2025/05/01
反対されても、やりたかった。私がステーションを立ち上げた理由
正直、最初は「無謀だよ」って、たくさんの人に止められました。
訪問看護の経験もなく、子どもはまだ小さい。そんな状況でステーションを立ち上げるなんて、普通に考えたらリスクが大きすぎるって思われても当然だったと思います。
でも、止められても「やりたい」って気持ちは消えなかったんです。だから私は、「どうやったら周りを納得させられるか」「どう準備すれば自信を持てるか」をずっと考えていました。
最初は8月に開業する予定でした。でも、みんなに反対されて、じゃあ1年準備して翌年の4月に開業しよう、ということで落ち着きました。結果的には、それでよかったと思っています。あの時間で、私自身の覚悟も固まりました。
私は病院で12年間勤務してきました。回復期の病棟で、新人教育や、学生指導も担当していました。
でも、どんなに現場が頑張っても、大きな組織では「この仕組みを変えた方がいい」と思ってもなかなか変えられないという現実がありました。上の意思決定がなければ、現場の声は通らない。そんな風通しの悪さやジレンマを感じることが増えていきました。
また、看護師として働きながら子育てすることの難しさも痛感しました。夜勤、土日勤務、どれも子育てとの両立には厳しくて、同僚たちもどんどん辞めていくのを見てきました。
「じゃあ、働きやすい職場ってどう作るんだろう?」
その答えを探して、自分で作ってみようと思ったのが、訪問看護ステーションの開業です。